萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ

Casiotone CT-S300を華麗に操るオランダのキーボーディストTheBradgeに注目!

YouTubeに投稿されているCasiotone CT-S200およびCT-S300の動画はまだ少なく、その多くは開封の様子や、全音色・リズムの試奏といったものですが、その中でもひときわ演奏動画数が多いのがTheBradge氏です。


Paparazzi on Casio CT-S300
途中でピッチベンドホイールを使っています。エキサイトしすぎてカメラがブレる場面も。


Earth Song. Casio CT-S300 Piano And Strings Demo
ピアノ&ストリングス音色のデモ演奏。画面には写っていませんがサスティーンペダルを使っているようです。

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令和のカシオトーンCT-S200/300の音色に詳しくなるには?

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かっちゃんさんによる写真ACからの写真

今回は令和のカシオトーンCT-S200/300の音色にスポットを当てて、さまざまな音色を使いこなすための参考資料を紹介します。

CT-S200/300の実際の音色数は?

CT-S200/300の音色はメーカー公称値で400種類あり、その内訳はステレオグランドピアノ1音色を含む266種類と、GMトーン128種類、ドラムセット6種類です(表1参照)。

表1:カテゴリ別音色数

番号 カテゴリ 音色数
001~014 ピアノ 14
015~028 エレクトリックピアノ 14
029~042 クロマチックパーカッション 14
043~064 オルガン 22
065~078 ギター 14
079~088 ベース 10
089~100 ストリングス/オーケストラ 12
101~120 アンサンブル 20
121~140 ブラス 20
141~165 リード/パイプ 25
166~202 シンセリード 37
203~242 シンセパッド 40
243~253 インド 11
254~266 エスニック 13
267~394 GMトーン 128
395~400 ドラムセット 6


このようにCT-S200/300の音色リストはGMレベル1によく似ていますが、和楽器やパーカッション、効果音などGMトーンにしかない音色も24種類あります(表2参照)。

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電子キーボードにDJ機能を最初に付けたのはヤマハ?カシオ?どっち?

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acworksさんによる写真ACからの写真

あれから40年!

というと綾小路きみまろさんみたいですが、前記事では1980年1月に発売されたカシオトーンCT-201というスピーカー内蔵キーボードの登場によって電子楽器業界に革命が起き、電子キーボード市場の覇権をめぐってカシオとヤマハが熾烈な競争を繰り広げていたことを取り上げました。

スピーカー内蔵キーボードについていろいろ調べてみると、ヤマハにもDJ機能を搭載する電子キーボードがあることがわかり、ヤマハとカシオのどちらが先にDJ機能を搭載したのか?が気になりはじめました。

ところが、私にはライバルであるヤマハの電子キーボードに関する知識がまったくありません。すると、今度はヤマハのミニキーボードPSSシリーズが16年ぶりに復活するというニュースが飛び込んできました。

今回は、このニュースをまじえつつ手探りで調べたことをまとめ、ヤマハとカシオの電子キーボードに搭載されているDJ機能についてクローズアップしてみました。


ヤマハ・カシオの電子キーボードラインナップ

ブランド名

ポータトーンはヤマハの電子キーボードを総称するブランドですが、現在のカシオトーンはこのほど発売されたCT-S200で復活したブランドで同社のベーシックキーボードに属する電子キーボードです。

シリーズ呼称

各社のシリーズ呼称は次のように対応しています。低い価格から順に並べました。

ヤマハ カシオ
PSSシリーズ ミニキーボード
EZ-Jシリーズ 光ナビゲーションキーボード
PSR-Eシリーズ ベーシックキーボード
PSR-Sシリーズ ハイグレードキーボード

シリーズごとに詳しく見ていきましょう。

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Casiotone CT-S200のPVと初代カシオトーンCT-201が変えた電子楽器業界


New Casiotone Debut!! | CASIO

気づくのが遅くなりましたがCASIO Music GlobalがCasiotone CT-S200のPVを公開していました。

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初代カシオトーンCT-201から始まるこのPV、そういえばCT-S200の紹介記事でもCT-201について触れていたものがありました。

www.bcnretail.com

CT-S200は型番もさることながら、「原点回帰」というキーワードもよく目にします。

CT-201ってどんな楽器だったのでしょう?

カシオが電子楽器業界参入を発表したのが昭和54(1979)年、私が生まれた年です。

リアルタイム世代ではなくあまりピンときませんが、カシオトーンというスピーカー内蔵キーボードの登場によって業界に革命が起きたこと、カシオとヤマハが熾烈な競争を繰り広げていたことが事細かに書かれた記事がありました。

kingfish.hatenablog.com
kingfish.hatenablog.com

この記事は「電子楽器産業論」という本を一部抜粋したものです。ちょっと長いですが興味がある人はぜひチェックしてみてください。

電子楽器産業論

電子楽器産業論

令和のカシオトーン「CT-S200/300」関連のニュース記事をまとめました

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CT-S200WEは10月4日発売

昨日10/27で発売から1ヶ月となった「CT-S200」および「CT-S300」関連のニュース記事をまとめました。
ヒャダイン氏の「令和のカシオトーン」というキャッチコピーの印象が強いですが、その他にも2019年度グッドデザイン賞(Gマーク)受賞など見逃せないニュースがありますのでぜひチェックしてみてくださいね。

カシオのニュースリリース

www.casio.co.jp
なおLK-312やLK-512もCasiotoneブランドで発売されました。本体にロゴはプリントされていませんが、LK-312は取扱説明書にロゴが入っています。

「令和のカシオトーン」というキャッチコピーは音楽ナタリーから

natalie.mu
私がCT-S300について調べはじめた9/27時点で既にSNS上ではヒャダイン氏とカシオトーンが話題になっていました。その影響力は絶大です。

CINRA.NETではTENDRE(テンダー)こと河原太朗氏にインタビュー

www.cinra.net
ヒャダイン氏に比べるとあまり話題になっている印象がないですが、両記事とも氏の生い立ちからCT-S200の魅力に迫る内容となっています。

CT-S200が2019年度グッドデザイン賞(Gマーク)を受賞

prtimes.jp
www.g-mark.org
CT-S200のデザイン経緯や製品の特徴が、グッドデザイン賞という公平な立場から、音楽に詳しくない人でもわかりやすくまとめられています。

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