萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ

Casiotone CT-S200のPVと初代カシオトーンCT-201が変えた電子楽器業界


New Casiotone Debut!! | CASIO

気づくのが遅くなりましたがCASIO Music GlobalがCasiotone CT-S200のPVを公開していました。

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初代カシオトーンCT-201から始まるこのPV、そういえばCT-S200の紹介記事でもCT-201について触れていたものがありました。

www.bcnretail.com

CT-S200は型番もさることながら、「原点回帰」というキーワードもよく目にします。

CT-201ってどんな楽器だったのでしょう?

カシオが電子楽器業界参入を発表したのが昭和54(1979)年、私が生まれた年です。

リアルタイム世代ではなくあまりピンときませんが、カシオトーンというスピーカー内蔵キーボードの登場によって業界に革命が起きたこと、カシオとヤマハが熾烈な競争を繰り広げていたことが事細かに書かれた記事がありました。

kingfish.hatenablog.com
kingfish.hatenablog.com

この記事は「電子楽器産業論」という本を一部抜粋したものです。ちょっと長いですが興味がある人はぜひチェックしてみてください。

電子楽器産業論

電子楽器産業論

令和のカシオトーン「CT-S200/300」関連のニュース記事をまとめました

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CT-S200WEは10月4日発売

昨日10/27で発売から1ヶ月となった「CT-S200」および「CT-S300」関連のニュース記事をまとめました。
ヒャダイン氏の「令和のカシオトーン」というキャッチコピーの印象が強いですが、その他にも2019年度グッドデザイン賞(Gマーク)受賞など見逃せないニュースがありますのでぜひチェックしてみてくださいね。

カシオのニュースリリース

www.casio.co.jp
なおLK-312やLK-512もCasiotoneブランドで発売されました。本体にロゴはプリントされていませんが、LK-312は取扱説明書にロゴが入っています。

「令和のカシオトーン」というキャッチコピーは音楽ナタリーから

natalie.mu
私がCT-S300について調べはじめた9/27時点で既にSNS上ではヒャダイン氏とカシオトーンが話題になっていました。その影響力は絶大です。

CINRA.NETではTENDRE(テンダー)こと河原太朗氏にインタビュー

www.cinra.net
ヒャダイン氏に比べるとあまり話題になっている印象がないですが、両記事とも氏の生い立ちからCT-S200の魅力に迫る内容となっています。

CT-S200が2019年度グッドデザイン賞(Gマーク)を受賞

prtimes.jp
www.g-mark.org
CT-S200のデザイン経緯や製品の特徴が、グッドデザイン賞という公平な立場から、音楽に詳しくない人でもわかりやすくまとめられています。

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令和のカシオトーン第2弾「サンプリング・効果音特化型」を大胆予想してみた

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令和のカシオトーン第2弾「サンプリング・効果音特化型」を大胆予想してみました!

マイク・カメラ・メモリ内蔵のミニミニ32鍵盤で、
録音時の時刻とスナップショットを100個まで自動保存して、
すぐに鍵盤で音階を付けて演奏できるものを
12000円くらいで想像しました。

カシオさんよろしくお願いします!

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ダンスミュージックモード目当てならCTK-2550が一番安い!

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令和のカシオトーン「CT-S200」には誰でも簡単にDJプレイが楽しめるダンスミュージックモードという目玉機能があります。

www.youtube.com
島村楽器河原町オーパ店の店員さんによる即興演奏です→記事

以前このブログでCT-S200の音源を調べた際に、ダンスミュージックモードはCT-S200のために開発されたものではなく、2016年11月上旬発売のベーシックキーボード「CTK-2550」に初めて搭載された機能であることがわかりました。

casio.jp

ダンスミュージックモード搭載機種は下表の通り。

機種名 発売時期 ラインナップ USB 備考
CTK-2550 2016年11月上旬 ベーシックキーボード
CTK-950K 2017年3月3日 ベーシックキーボード ケーズデンキ限定モデル
CTK-3500 2017年3月11日 ベーシックキーボード 島村楽器限定モデル
LK-128 2017年9月下旬 光ナビゲーションキーボード
LK-311 2018年8月28日 光ナビゲーションキーボード
CT-S300 2019年9月27日 ベーシックキーボード 島村楽器限定モデル
CT-S200RD 2019年9月27日 ベーシックキーボード
CT-S200BK 2019年9月27日 ベーシックキーボード
CT-S200WE 2019年10月4日 ベーシックキーボード

サウンドハウスで比較したところ、CTK-2550は12,826 円(税込)、CT-S200は16,500円(税込)でした。

www.soundhouse.co.jp
www.soundhouse.co.jp

どちらもオープン価格ですが、CT-S200は島村楽器と同じ価格なので値引き販売はしていないということですね。
つまりダンスミュージックモードがお目当てであれば、CTK-2550の方が3,674円もお得にお買い物できるということです!

ただし注意点があります。CTK-2550は生産完了品なので在庫限りで終売ということになります。
また、内蔵音源などスペック的にはCT-S200とほぼ同じですが、USB端子がないのでパソコンにつなげてMIDIキーボードとして使うことはできません。

昨日このブログを見てCTK-2550のほうを買ったという方からTwitterでコメントつきリツィートをいただきまして、そこで「あ、CTK-2550の方が安いんだ!」ってことに気が付きました。
スペック的には120音色と劣るCTK-950Kの方が安いイメージがあったのですが、なんとケーズデンキではこれを15,180円(税込)で売ってるみたいなんです。

www.ksdenki.com

だったらCT-S200買うよな…

ショップ専売モデルって他店と価格競争がないからおそろしいですねー!!
みなさんも価格とスペックをよーく見比べて、自分にあったキーボードを見つけてくださいね!

令和のカシオトーン「CT-S300」用のDomino音源定義ファイル配布開始

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昨日kaguyadepthウェブサイトに「Casiotone CT-S200/300」の情報発信ページを追加し「CT-S300」用のDomino音源定義ファイルを配布開始しました。
kaguyadepth.jp

Windows7/8.1/10用MIDIシーケンスソフト「Domino」は公式サイトからダウンロードしてください(フリーウェア)。
takabosoft.com

Domino音源定義ファイルの内容を見る

Dominoの音源定義ファイルはXML文書となっており、ブラウザで内容を表示することができます。
http://kaguyadepth.jp/assets/xml/misc/casiotone/domino_cts300_ver100.xml

テキストエディタで内容を表示する場合はタブ幅を4文字分に設定してご覧ください。

前記事で、次の2点について別記事にまとめる予定でしたが、XML文書の内容をもって代えさせていただきます。ご了承ください。

  • 最大同時発音数
    どの音色が1ボイスか2ボイスかは非公開ですが、音色によっては旧機種の取扱説明書に記載がある場合があります。
  • 音色リスト
    一部音色はGMトーンと重複があります。

対応機種

カシオの電子キーボードのうち、ダンスミュージックモードとCASIO USB-MIDIを搭載した以下の機種に対応しています。

CT-S300 2019年9月27日発売 ベーシックキーボード 島村楽器限定モデル
CT-S200RD 2019年9月27日発売 ベーシックキーボード
CT-S200BK 2019年9月27日発売 ベーシックキーボード
CT-S200WE 2019年10月4日発売 ベーシックキーボード
LK-311 2018年8月28日発売 光ナビゲーションキーボード
LK-128 2017年9月下旬発売 光ナビゲーションキーボード
CTK-3500 2017年3月11日発売 ベーシックキーボード 島村楽器限定モデル

※バーチャルホール機能には対応していません。

InstrumentList

MIDIデータ作成時の利便性向上のため、一部取扱説明書とは異なる表記になっている箇所があります。配布サイトにて詳しく解説しますので、本記事には要点のみ書き出します。

PC

取扱説明書の音色リストではピアノ、オルガンなどのカテゴリ別に分けられていますが、本ファイルではプログラムチェンジ順に並び替えました。

Bank

音色は取扱説明書に記載されている番号順に並べました。バリエーション音色がないプログラムチェンジナンバーの場合はキャピタル音色(GMトーン)が先頭になります。

また、MIDIデータ作成時の利便性向上のため、音色名の末尾に「ボイス数」「GMトーンと同じ音色」を示す記号を加えました。日本・中国の楽器には漢字を併記しました。
ボイス数は、AHL音源搭載の旧機種LK-105の別紙Appendixリーフ(PDF)を参考にしました。カシオ方式の「音色ごとの最大同時発音数」をローランド方式の「ボイス数」に換算して表記しました。

そのため音色名が長くなってしまい、Dominoの「プログラムチェンジイベントのプロパティ」ウィンドウでは表示しきれない場合があります。選択した音色名は「トラックセレクトペイン」に表示されますので、プロパティで表示されなかった部分はウィンドウ幅を調節してご確認ください。

ControlChangeMacroList

CTK-3500のMIDIインプリメンテーション(PDF)と、Domino付属のGMLevel1.xmlSC-88Pro.xmlを参考に作成しました。

MasterFineTuning

ID:438~445はRPNのMasterFineTuningを438~445Hzに設定するCCMになっています。その他の周波数はID:141を使って設定してください。

CT-S200/300の音源研究を兼ねて2019年10月12日から作成したものです。
これからたくさん曲を作っていくためのものなので、私の「令和のカシオトーンをこう使いたい!」が色濃く反映されたものとなっています。
こんなものでよろしければぜひご活用ください。