萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ

すずめの戸締まりを観てきました

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10月10日イオンシネマ旭川駅前で撮影

9月11日に小説すずめの戸締まりを買って通勤時間や昼休みにちまちま読み進めていたが、10月10日にイオンシネマ旭川駅前で映画ゆるキャン△の2回目を観たときはまだ半分くらいしか読めてなくて、写真は撮ったけどもらったチラシも目を通せない状態だった。今はもうどうだったか思い出せないけど、小説から見えた景色を別のイメージで上書きしたくない時期ってあるよね。

角川つばさ文庫版には挿絵があるようだけど、小説すずめの戸締まりは表紙絵しかビジュアルイメージがない状態で読み進めていくことになる。すずめの椅子が走り回る様子はとてもシュールな絵面が想像でき、また遊園地が動き出すシーンは、廃墟になぜ通電するのかという疑問よりも面白い映像になるんだろうなという期待が高まった。とにかく早く映画館で観たいという感想になった。

個人的に小説ではペンキを「わくわくするような匂い」と表現しているのが印象深い。

10月29日はM3-2022秋で東京に行くため朝4時起きにもかかわらず、前日の金曜ロードショー君の名は。の冒頭12分も観たし、11月6日の天気の子、11月11日のミュージックステーションも観た。
話の筋は知っているので映像が付くとこんな感じになるんだなと思った。問題の緊急地震速報も、テレビでは音量が抑えられえていたようだ。
11月8日はNHKラジオ第1のアニメ・ステラーを聴いた後、聞き逃し配信でNらじ特集もチェックした。こちらは核心情報であったらしいことが公開後にわかった。映画を観た後で11月13日の特番も観た。

いつも映画を観に行くのは札幌シネマフロンティアだけど、あまりに上映回数が多く予約は必要なさそうに思えた。
また永山に万代ができたことから、南永山で観れば万代に寄れるので11月12日は旭川で見ようと決めた。

JR南永山

南永山駅で降りるのは初めてで、人の流れについていったが、その先にあったのはただの食品スーパーで、入口を間違ったせいもありたいへん戸惑った。外見と中身のギャップがすごい。
聞くところによるとあさひかわラーメン村にほど近い飲食店ほっとはうすがパワーズに最初にできた建物で、映画館はその後にできたらしい。
言われてみればラーメン村ができた当時、近くにスーパーがあったような記憶がおぼろげにある。

シネプレックス旭川

シネプレックス旭川でチケットを買ったとき10人くらいと言われて、空席が10人だと思って中に入ったら観客が10人だった。
どうやらうたプリのライブ上映と時間かぶってたらしく、そちらの観客の方が多かった模様。
受付のお姉さんがすずめの戸締まりの絵柄のカード作るとお得ですよと言っていたが、映画の前のCMでユナイテッドシネマはauスマートパスで割引になることを知りがっかりした。

映画の最中、メガネをしていることを忘れてハンカチで涙を拭おうとしたことが何度かあった。それほど我を忘れて見入っていたということだろう。

観終わってグッズ購入。すずめの椅子とダイジンのぬいぐるみを買ったが、草太さんのプレイバリューの高さに比べると、瞳の大きいダイジンは不気味で、あまり好きになれない。
レジにあったのでパンフレットと一緒にサントラも買った。4~5日はヘビロテしてた。最後の2曲はいい歌なんだけどRADWIMPSの迷いが窺われ、どうにも締まりが悪い。

すずめの戸締まり劇場グッズ

さて、昼時で混雑するパワーズを離れ、万代へ。万代 旭川アスパ永山店は9月17日プレオープン、10月29日グランドオープン。
ゲオ旭川アスパ永山店の跡にテナントしたそうで、郊外店に比べて取扱品目や中古が少なく、クレーンゲームとガチャがメインのファミリー層向けの万代だったので足早に退散した。

万代 旭川アスパ永山店の看板

散々悩んだ挙げ句、昼食はすき家で牛・麻辣火鍋定食。その後立ち寄ったブックオフ旭川永山店のトミカが穴場過ぎて大興奮した。

すき家の牛・麻辣火鍋定食

しかしブックオフに長居しすぎたため南永山発の帰りの電車に間に合わなくなり、15~16時台は大雪通から旭川駅に行くバスもなく、新旭川駅まで30分歩くことに。

コナ研藤崎景子さんおすすめ熊ッ子チェーン旭川ラーメン本店

JR新旭川

ここからはこの10日ばかりの話になる。興行好調だが悪評多数というのは御存知の通り。私も話の種にするのはどうかとためらわれる部分がある。
IMAXで観た方がいいというので、今日もサッポロファクトリーユナイテッド・シネマ札幌に行こうかと考えたが、心の整理をする方を優先した。

個人的に、お迎えした草太さん(すずめの椅子ぬいぐるみ)との同居生活は楽しいし、ストーリーもキャラクターも音楽も良かったという評価はブレない。
3.11は東京で帰宅困難になったし、津波で同人仲間を1人失っている。その悲しみは今も消えない。けれどそれとこれとは別、というタイプの人である。

小説すずめの戸締まりは映画公開前に35万部突破していたそうなので、興味がある人には事前に内容が伝わっていたが、劇場に足を運ぶ人の多くが3.11を題材にした映画とは知らなかった。
事前に知っていれば観なかった、知らずに観てしまったことによって苦しい思いをしたという声が伝わってきて、胸が痛んだ。

そうした声がある一方で、「私は楽しめた」という感想を抱き続けるのはなかなかに難しい。そこが君の名は。や天気の子にあった批判との決定的な違いだ。
私は引っ越しの関係で君の名は。には完全に乗り遅れてしまったため、天気の子が一番好きということになるのだろうなあ。

サントラからも感じたが、すずめの戸締まりという映画はどうにも不安を感じる内容で、新海誠監督の今後を案じずにはいられない気分になる。
いちアニメーション作家として、売れなければ成功しなければという重責から開放されて、自由な作品を作って欲しいと願わずにはいられない。

P.S. 芹澤が頭文字D好きでなくてよかったと思いますね。先生になるっていう人が豆腐店って書いてあるトレノAE86に乗ってたり、東北道ユーロビートで走ったり…

suzume-tojimari-movie.jp

12/4追記

昨日北海道COMITIA16のあとで2回目(日本語字幕付き上映)を札幌シネマフロンティアで観てきました。
入場者プレゼント第2弾「新海誠本2」配布開始日ということもあり、ほぼ満席で端の方の席しか空いてませんでした。
本当に人気があったんですねこの映画(ボソッ)

なんか自信を持ってこの映画が好きだと言えるようになったかなあと思います。