合言葉はBee!! 私は現在ツインビー風のオリジナル作品を構想中で、キャラクターデザインをどうするか悩んでいます。そこで、木を見て森を見ずだと思い、ツインビーが誕生した時代背景を含めて、ツインビーのキャラクターデザインについて考えてみることにしました。なかなか簡単に結論が出るものではありませんので、この記事は随時更新とさせていただきます。
ちなみに次の日曜日はツインビーファンにはおなじみの「13日の日曜日」ですね。1994年2月13日のオンエアに合わせて文化放送『ツインビーPARADISE』Vol.4のドラマが「2月13日の日曜日」(いわゆるゾンビもの)となり、年に数回ある「13日の日曜日」がBeeメイツ(ツインビーファン)コミュニティの交流イベント(仲間であることを示すベルを身に着けて近くの公園に13時に集まって「合言葉はBee!!」を唱和し記念撮影する)開催日として定着していきました(写真を文化放送に送ると番組から支部として認められた)。もしも公園でBeeメイツを見かけてもソーシャルディスタンスを守って周りの迷惑にならないように楽しんでくださいね!
§1 いきさつ
§1-1 やわらか大作戦!6.5について
2020年9月20日(日)12:00~16:00札幌市民ホール(カナモトホール)2Fでオールジャンル同人イベント『やわらか大作戦!6.5』が開催されます。
新型コロナウイルス感染対策のため規模を縮小し、一次創作11サークル、二次創作16サークルの計27サークルが1スペース机1卓1人参加で、スタッフ、一般参加者を含め会場内は最大80名(会場定員の50%以下)を遵守しての開催となる模様です。
あいにく弊サークルは不参加となりますが、開催記念誌(テーマ:夢)に参加させていただけることになり、ツインビー風オリジナル作品構想『ベルがもっと!!』を正式発表することになりました。
§1-2 ベルがもっと!!について
古川もとあき・Shuzilow.HA・國府田マリ子によるオリジナルシューティングゲーム『スチームパイロッツ』のクラウドファンディングを支援しました。
元関係者がツインビー風のオリジナル作品を作り始めたことで、自分なりにツインビー風のオリジナル作品を作りたいなと考えるようになりました。
2020年1月24日の仕事中にタイトルが降ってきて、2~3日で主要キャラクターの名前など大まかな企画をまとめましたが約半年放置していました。
2020年9月20日に開催される『やわらか大作戦!6.5』記念誌のためにストーリーを練り直したものの、まだキャラクターデザインは手探り状態です。
学生時代のBeeメイツ仲間で声優の関戸博一氏(アニメ『ULTRAMAN』出演。2018年に舞台で國府田マリ子、岸野幸正と共演)とドラマCDを作りたいというのが夢です。
記念誌入稿後に設定資料集サイトを立ち上げましたので、詳しい内容はそちらをご覧ください。
kaguyadepth.jp
§2 ツインビーのキャラクターデザイン
§2-1 Shuzilow.HA氏がデザインしたツインビーの特徴
1991年発売の『出たな!!ツインビー』以降でShuzilow.HA氏がデザインしたツインビーの特徴は以下の通り。コミカルでキャッチーかつとても洗練された印象を受けます。
- 目がない(コックピットに人が乗る)
- 口がある(よくしゃべる)
- 手がある(グローブ)
- 足がある(スニーカーはカジュアルでアクティブなキャラクターを補強するアイテムとしてとても有効)
- 直線が少ない(単純な図形の組み合わせで描きやすい)
- 少ないドット数でも特徴が残りやすい(パステルの巻き毛もおそらくそういう理由)
- 主翼はないが垂直尾翼と双発エンジンで飛行機としての特徴を残す(コイツ飛べるぞ!)
- 拳銃やピコハンマーなど多彩な武器を持って攻撃する(このとき目に当たるコックピットが見えない、または胴体の腹部が見えるようなモーションは描かれない)
- 姉妹機との識別はカラーリングとコックピット形状の違いのみ(元ネタはスーパー戦隊シリーズ)
機体名 | カラーリング | コックピット | コックピット形状 |
ツインビー | ブルー | イエロー | 円 |
---|---|---|---|
ウィンビー | ピンク | ブルー | ハート |
グインビー | グリーン | ブルー | クローバー |
※コックピットはオリジナルのツインビーがイエローなのに対し、シナモン博士が追加したウィンビー・グインビーはブルーと区別されているが、これは偶然らしい(NTT出版『ツインビー どんぶり島大全』参照)
§2-2 単純な図形の組み合わせ
折しも2025年大阪・関西万博ロゴマーク「いのちの輝き」が決定した直後で、赤・白・青の楕円形を組み合わせただけというシンプルさとデザイン強度に驚かされました。
ツインビーもよく似た特徴があり、円を組み合わせただけでシルエットが浮かび上がります。絵が苦手な人でも真似して描きやすく、親しみやすいキャラクターデザインと言えるでしょう。
ただしこの時点で元が戦闘機であるという点を見落とすとキャラクターとしての方向性が曖昧になるということもわかってきました。
戦闘機としては『ファンタジーゾーン』のオパオパのほうが洗練されていますが。
§2-3 ツインビーとメカトロウィーゴは似ている?
twitter.com
moderhythm.hatenablog.com
ツインビーが戦闘機をデフォルメしたキャラクターであることを踏まえると、自家用車っぽいデザインのメカトロウィーゴがコンセプト的にはかなり近そうです。
特に人との距離感が絶妙に似ています。参考にしたい。
§2-3-1 操縦方法
automaton-media.com
先日、イスラエル軍の次世代戦車の操縦にXboxのコントローラーが採用されることが話題になり、私はShuzilow.HA氏がデザインしたツインビーの操縦桿(「そうじゅうさお」ではない)の周りにスーパーファミコンのコントローラーやファミコンのジョイボールを模したボタンが配されているのを思い出したのですが、ゲームセンターあらしの時点ですでにロボット操縦にアーケードスティックを使う場面があったそうです(情報提供:中杜カズサ氏)。
メカトロウィーゴでは子供が操縦することを想定してセグウェイのように重心を傾けた方向に進むという独自の操作方法が設定されています。ロボットアニメでもコックピット内が空洞で、全身モーションキャプチャーのように操縦者の動きに合わせてロボットも動くという描写が多くなってきましたが、それだと仕組みを説明しきれなくなりリアリティに欠けるので、メカトロウィーゴはなかなかうまいところに落とし込んだなと思います。
§2-4 Dr.スランプ アラレちゃん
私が現役Beeメイツだった頃からツインビーのメカデザインの元ネタは鳥山明の『Dr.スランプ』だと言われていて、私もその説を長らく盲目的に信じていました。
確かにグローブやスニーカーを着けた表情豊かな丸っこいロボットという点で、日本での先駆者は鳥山明とみて間違いなさそうです。
しかし、それらの特徴はShuzilow.HA氏がデザインしたツインビーに見られるものであり、Dr.スランプが流行った時期とツインビーの発売時期は近いのだけど、本当にそれだけなんだろうか?と疑問が残ります。
私はむしろタイムボカンシリーズや機動戦士ガンダムの大河原邦男のメカデザインの方にヒントがあるんじゃないかと思いましたが、でもコナミだったら超時空シリーズのマクロスかな?
人型ロボットと戦闘機の中間形態ガウォークって基本コンセプトはツインビーに近いですもんね。
§2-5 空飛ぶロボットがしゃべってても不思議じゃない日本アニメの影響
ふと、鳥はなぜ飛びながら鳴けるのだろう?と思ったんですね。ググってもいい答えが出てこないんですけど。
人間は鼻のどの構造が他の哺乳類と比べても特徴的(動物は口呼吸しないとか)なので、高速移動中に声が出せないのは人間だけなのかもしれませんが、思えば手塚治虫の『鉄腕アトム』の時点でロボットは空を飛んでしゃべるのが当たり前。日本人にはそれを疑問に感じるほうが少数派なんです。だからというわけではありませんがツインビーを見て、子供心になにかおかしいと思ったことはなかったんです。
しゃべるメカといえば海外テレビドラマ『ナイトライダー』が有名ですが、ツインビーは機体の外側に向かって口で声を発し、その声をコックピットの内側のパイロットが聞いて会話が成立しているので、ナイトライダーとはかなり違います。
それらの摩訶不思議なキャラクター性は『ツインビーPARADISE』でツインビーは惑星ソルティアスから来たロボット生命体ということになって説明がつきましたが、これも『トランスフォーマー』という前例あってこそ。
ロボットの歴史(SF小説・特撮・アニメ・マンガなど)については専門外なんだけど、もっと珍妙なロボットが既に世の中にあふれていて、腕の付いた戦闘機を素直にカワイイと思っちゃう土壌が当時既にあったわけですよね?
あと、僚機と会話でコミュニケーション取るロボットといえば、一番近いのは『攻殻機動隊』のタチコマだ(コナミといえばフチコマ商標ゴロ問題があるわけですが…玉川砂記子っぽい声のツインビーってのもアリかも!?)
§3 ツインビーの誕生
§3-1 ツインビーは1984年生まれ
www.flyerfever.com海外サイトにバブルシステムのカタログがあり、『ツインビー』のコピーライトは1984年になっています。このときは単発エンジンだったんですね。
また、もう1本のソフト『ATTACK RUSH』はハイパークラッシュとして1987年に発売されたものです。グリーンベレーの海外版が『RUSH'N ATTACK』(ラッシャン・アタック)だったのでタイトル変更したものと思われます。
開発はコナミ開発1課が行い、ゲーム・デザインおよびプログラムはファミリーコンピュータ用ソフト『がんばれゴエモン!からくり道中』(1986年)を手掛けた青山和浩が担当、音楽はゲームボーイ用ソフト『ドラキュラ伝説』(1989年)を手掛けた福武茂およびアーケードゲーム『ロードファイター』(1984年)を手掛けた佐々木嘉則が担当している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ツインビー
Wikipediaなので出典元不明*1ですが当時ツインビーを作った人の名前はわかっています。
バブルシステム第1弾として『ツインビー』が実際に発売されたのは1985年3月5日で、その時ファミコン版でおなじみのあのキービジュアルも追加され、その後のツインビーは双発エンジンで定着していきます。
§3-2 アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション
ツインビーの開発資料を画像検索しても『出たな!!ツインビー』より前のイラストは全く出てきません。そういえばコナミ創立50周年記念でグラディウスの開発資料が世に出ていたことを思い出しました。ツインビーもあるのでしょうか?
www.konami.com
この前セールやってたときに買っておけばよかった!
ボーナスブックにツインビーは4コママンガ形式の開発資料が収録されていますが開発者インタビューはありませんでした。4コママンガで不採用を含めてさまざまなゲームシステムのアイディアが書き留められています。
よく見ると開発初期のツインビーには腕がなかったようで、途中で救急車が出てきて、それから合体攻撃などのシステムが構築されていったようです。
買う前からツインビーのキャラクターデザインはゲームシステムと不可分で、よそからデザイン案を持ってきたものではないのでは?と考えていましたが、おおむね予想はあたっていたようです。
§3-3 ツインビーは女性向け?
igcc.jp
IGCCの前田尋之氏の記事にツインビーが女性向けとして開発されたという指摘がある。
https://igcc.jp/ツインビー/ポップなキャラクターで女性客を呼び込む
『ツインビー』独特のポップなグラフィックにも着目したい。本作の発売当時、ゲームセンターに女性の姿はほとんどなく、そもそも女性ウケを狙ったキャラクターゲームは極めて少なかった。ここでKONAMIが新たに、女性向け市場への参入をもくろんで投入したタイトルが『ツインビー』であり、小動物のようなかわいらしさをイメージして、手足のある戦闘機「ツインビー」「ウインビー」が考案されたものと思われる。
なお、開発にあたって「突如、軍勢を率いて侵略してきたスパイス大王からドンブリ島を取り戻す」というストーリーが設定された。(中略)それぞれ、各将軍のモチーフデザインに合わせた敵キャラが登場するステージで、賑やかしくファンシーな世界を見せてくれた。
初代ツインビーには足がないので前田氏の勘違いと思われますが「小動物のようなかわいらしさ」というのはキャラクターデザインをするうえで重要なポイントでしょう。
§4 1980年代のファンシーキャラクターとツインビーの関連性
§4-1 1980年代末期に少女向けアニメのリメイクブームがあった
Wikipediaの「少女向けアニメ」より抜粋。
1980年代末期にはアニメブームと正反対の流れとして赤塚不二夫・藤子不二雄原作アニメなど1960年代にヒットした作品のリメイクが多くなり、女児向けでも『ひみつのアッコちゃん』(第2作・1988年 - 1989年)[4]『魔法使いサリー』(第2作・1989 - 1991年)が復活するが、どちらも原作および1960年代に放映されたアニメ版第1作から大幅にリニューアルされ、「アニメオリジナル作品」と同然であった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/少女向けアニメ
『魔法のプリンセスミンキーモモ』なんかはラストの2代目の意味がよくわからないままで観てましたよねー。
Shuzilow.HA氏がリメイクした『出たな!!ツインビー』もタイミングとしてはこのときです。
1981年『おはよう!スパンク』ブームは後述のファンシーキャラクターブームとも関連しますが、丸っこいキャラクターとして近そうだと思った『Gu-Guガンモ』はちょっと違うかもしれません。
細野不二彦氏は後に『ラグランジュポイント』のキャラクターデザインでコナミと関わるので、何かありそうな気もしますが。
§4-2 1980年代のサンリオとコナミの関連性
www.sanrio.co.jp
1980年代のサンリオとコナミのキャラクターには関連性がありそうな気がするけど、ツインビーは直接的なものは見当たりません。
- 1984年「ボ・ボクねずみ小僧だい!」、1985年「カルチャーショック」→がんばれゴエモン
- 1985年「ハンギョドン」(タコのさゆりちゃん)→パロディウス
- 1986年「ようかいきっず」→悪魔城ドラキュラ
- 1988年「ジャイブエクスプレス」→スペースマンボウ
ただ敵キャラクターが野菜というところでは1984年の「カントリーフレッシュベジーズ」と「パーティアラカルト」が近そうです。
§4-3 ファンシーキャラクターは1980年代に誕生し流行した
1981年ソニー・クリエイティブプロダクツのレッツチャットシリーズなどが火付け役となりファンシーキャラクターグッズというカテゴリが生まれ大ブームが巻き起こりました。ツインビーの世界観のルーツもここにあるのかも?
以下、見た順に関連記事リンク。
www.kobe-np.co.jp
matome.naver.jp
withnews.jp
www.iza.ne.jp
ゆかしなもん氏の著書をAmazonでチラ見したけど資料としてよくまとまっていてよさそうですね。
- 作者:ゆかしなもん
- 発売日: 2019/10/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:ゆかしなもん
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:ゆかしなもん
- 発売日: 2018/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
yukacinnamon.jugem.jp
urbanlife.tokyo
note.com
現在の感覚からすればレトロ可愛いようなダサいようなファンシーなものが流行した1980年代の日本社会について考察した本を紹介します。
https://note.com/1tm4oy/n/n0009267200da
§4-4 1980年代のロボット
当時ナムコは“ロボットのナムコ”と呼ばれる程にロボット開発が盛んで、その担当である事業課に所属していたロボットデザイナーが遠山茂樹氏です。遠山氏は「SFものなら遠山!」と社内で通る程に認知されており、氏は後にナムコに在籍しながらソニーのAIBO(アイボ)プロジェクトにも参加しています。
— ぜくう@Mr.ドットマン 本 ドットワークス (@Area51_zek) 2020年9月7日
ナムコにマッピーというねずみの警官のキャラクターがいるけれど、オリジナルは迷路脱出ロボット。ロボットは1981年に発表され、物凄い人気を誇ったが、その知名度の座は1983年のアーケード版ではなく、1984年のファミコン版で名実共に決定的となった。でも「何が元祖か?」は記憶に周知させたい。🐭🐱 pic.twitter.com/mPidWzOwEc
— ぜくう@Mr.ドットマン 本 ドットワークス (@Area51_zek) 2020年6月29日
コナミのライバルと言われるナムコは当時「ロボットのナムコ」と言われていて、あの『マッピー』も元はロボットだった。1985年にはつくば万博が開催された…とかいう話。
ロボットは男の子だけのものではなくなったのが1980年代の特徴ではないかと思うのだけど、実際のところどうだったんでしょうか?
§5 ツインビーありきで構築されたツインビーの世界観という問題
Shuzilow.HA氏がデザインした『出たな!!ツインビー』以降の世界観は、初代ツインビーから登場する「腕が付いた戦闘機ツインビー」ありきで構築されたものです。
今回私が悩んでいるのは、ツインビーがない世界で、人々はツインビーのようなロボットを作るのか? どうやったらツインビーにたどりつくのか? という疑問です。
新しい『ベルがもっと!!』の世界観に合ったキャラクターデザインを導きだそうとは思いますが、それがツインビーと大きくかけ離れてしまう可能性は十分にありえるわけで、その場合のすり合わせをどうするか?が課題です。
§5-1 Dr.エッグマンとワルモン博士
メガドライブの『ロケットナイトアドベンチャーズ(スパークスター)』とスーパーファミコンの『ツインビーレインボーベルアドベンチャー』はどちらもセガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を意識して作られたゲームですが、ソニックの宿敵Dr.エッグマンと、ツインビーの宿敵ワルモン博士が造るメカ(敵キャラクター)の傾向も似ているような気がします。すべてが丸というわけではありませんが、どこかに必ず球や丸みを帯びたパーツが入っていて、往年のロボットアニメのパロディー要素もあるという。
ワルモン博士はシナモン博士のライバルということでザコビーやブラックツインビーのようによりツインビーを意識したメカが多いわけですが、そもそも前作『Pop'nツインビー』に登場するDr.マードックのどんぐり隊の時点ですでに丸いので、ツインビー世界のメカは丸が基本ということがハッキリしています。このジジイどもはおそらくツインビーを見たことがなくても丸いメカしか作らないのでしょう。
§5-2 丸いものは転がる
www.pixiv.net
危険予知じゃないけど「丸いものは転がる」んです。ガンダムのハロみたいに手足を収納して完全に球形となって転がるといった描写はツインビーにはないのですが、これから考えるツインビー風のメカは転がるのかもしれません。
§5-3 灯油タンクにみる球形の問題
北海道の各家庭にある灯油タンクは、室内にも置ける円筒形のものを除くと、だいたい直方体のタンクに鉄パイプの脚が付いて宙に浮いたものが屋外設置されていますが、古いものだとタンクが球形で旧ソ連の宇宙船っぽかったりします。
※9/19:確認してきましたが「軽油」と書かれていたのでタンク形状で灯油と区別している模様。古いからというのは私の勘違い。農機具用に自宅に軽油タンクが必要な家庭もあるので。また古い灯油タンクは横向きの円筒形が多い。
日本の住宅事情を考えると、球形のまま容量を大きくすると接地面積が広く必要となってしまうので、直方体のタンクが主流になったのは仕方がないように思えます。
乗用車も丸みを帯びた形よりもホイールベースギリギリまで室内空間を広げたワンボックスカーが主流になりましたし、四角には合理的かつ現実的なイメージがありますよね。
§5-3-1 丸いディスプレイ
ロシアということで速水螺旋人先生のマンガ『大砲とスタンプ』に出てくる丸いディスプレイって原理がよくわからないけど理想的ですよね。
世界初のシューティングゲーム『スペースウォー!』のPDP-1がそのまま発展したみたいな世界観です。