萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ

『萌え絵の履歴書』という同人誌を構想中です

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これまで私が萌えたキャラクターを網羅的にまとめた『萌え絵の履歴書』という同人誌を構想中です。画力リハビリのために掲げた大きな目標ですが、実現するかはまだ不透明です。11/30の北海道コミティア11新刊予定から延期した『ツァイトライゼパンツァーBC/AD』の作曲も年明けには再開しないといけませんし、今は新生カシオトーンCT-S300にお熱ということもあり、熱が冷めないうちに経緯をまとめることにしました。

いきさつ

さる9/1に札幌市民ホールでゲームトレジャー2というレトロゲーム同人即売会が行われ、10年ぶりの同人誌『ウィンビー国民的アイドル化計画実行委員会史』を発行しました。
yawarakakantai.wixsite.com
kaguyadepth.jp

ゲームトレジャー2では、

といったサークルの同人誌が印象に残り、当サークルでもレトロゲームやエロゲの美少女イラスト・感想本を出してみたいなあと思ったのです。
そこで脱サライラストレーターrefeia氏の著書『萌え絵の教科書』(出版界ではありがちなネーミングですが本当に教科書として活用されているそう)になぞらえて『萌え絵の履歴書』というタイトルで、これまで私が萌えたキャラクターをレトロゲームを中心に、エロゲ、アニメ、マンガなどを網羅的にまとめた同人誌を作ったらどうかと考えたのです。

萌え絵の教科書 (三才ムック vol.385)

萌え絵の教科書 (三才ムック vol.385)

これには深いワケがあります。先の『ウィンビー国民的アイドル化計画実行委員会史』では表紙イラストがうまく描けなくて苦労しているところを8月のコナ研オフ会で知り合った塩田智明さんに助けてもらいました。ここ数年は落描きレベルで絵を描くことはほとんどなく、絵を描くときはCDジャケットなど必要に迫られたときに、いきなりそれなりのクオリティを自らに課してしまう状況だったので、もともとそれほど上手くもないのに画力低下に毎回苦しんできました(楽しいのは線画まででデジ絵の塗りが全く楽しくないという人です)。そこで、たくさん絵を描く企画があれば、私も覚悟を決めて描かざるを得なくなるので画力リハビリになるのではないかと考えたのです。1人描くのも精一杯だったのにそんな一気に何十人も描くなんて。無謀な荒療治なので既に怖気づいていますが。自分で決めたことなのに。

また、ASIA LUNAR活動終了からkaguyadepth活動開始した2017年秋から丸2年経って、一時は行き詰まりを感じていた二次創作をやめて一次創作に絞ろうと考えていました。公式サイドの関係者が二次創作やっているからうちがやらなくてもいいとか、新しいゲームに取り組まず古いゲームの二次創作ばかり続けることに後ろめたさを感じていたのです。でも、ずっと好きなものを好きなように二次創作していけばいいんじゃないか、一度やったキャラクターや曲を何度作り直してもいいんじゃないか、最近はそう思えるようになってきたのです。自分のフィルターを通した二次創作は他人からは出てこないのです。

自己分析

40年間の人生を振り返って萌えたキャラクターをピックアップするというのは思ったほど簡単なことではありませんでした。就転職活動用の履歴書を書くときも自己PRを文章化するのに大変苦労しますが、萌えを言語化するのも大変骨が折れます。萌尽狼というハンドルネームに恥じない萌えっぷりをお伝えしたいところですが、いざ馴れ初め話をまとめはじめると話が脱線してしまったり気恥ずかしさに手が止まってしまったり。つまり面倒なので今まで避けてきたことなんですね。私は面倒事になるとすぐに逃げる弱い人です。萌えてるんだからそれだけでいいじゃないか。20代には萌えとは何かについて多くのサブカル本を読みあさった時期もありましたが、それは自ら萌えを言語化する面倒を避けて、よそに答えを求めていたからなのかもしれません。

あと、最初からお目当てのキャラクターがいてファンになった作品なのか、作品のファンとしてそのキャラクターが愛おしくなったのかでは萌え方が違いますよね。前者はひとめぼれなので感情はストレートですが、後者は馴れ初め話に脱線はつきものです。例えばガルパンの場合、私は戦車好きにも関わらず本放送を見逃していて、その頃うーさーを観ていたのにうーさー2期は未チェックでガルパン回を見逃すという失態をしでかしたわけですが、書いてみるとその話いりますかね?と冷静になる自分がそこにいるわけです。自分と似てるキャラクターを好きになるといいますが、何もそこで自分の戦車好きをアピールしなくてもいいんじゃないか。

また、ゲームはウェブ上にいくつもの年表があるのでタイトルさえ覚えていれば比較的振り返りやすいのですが、マンガは今まで読んだものをすべて手元においているならいざしらず、私のように一度読んだらだいたい話の内容はわかってしまったので読み返すこともなく、頃合いを見てブックオフに売りに出してしまうようだと手放してしまったモノについてはもう追跡不能です。おぼろげにあのキャラクターがよかったという記憶があるのでもどかしいのですが、ここは手放すくらいだからそれは萌えではなかったんだろうとあきらめるしかないわけです。ちなみにアニラジグランプリのマスコットキャラクター、アニーからハマって初めて買ったエロ本も蘭宮涼だったのに、絵柄が変わって興ざめしたのか全部集めた単行本をあっさり処分しちゃったこともありました。

エロゲはErogameScape -エロゲー批評空間-の発売日順年表があるので、地道に調べていけば思い出すことができるわけですが、古い方から2009年くらいまでたどってきたところで力尽きてしまいました。そこでふと思い出してしまったんです。森永卓郎さんの『萌え経済学』に書かれていた「エロは萌えではない」という金言に(他著かもしれません。記憶違いだったらごめんなさい)。つまり抜きゲでよかったキャラクターに萌えていたわけではないというわけなんですね。ハッ!としてそこでExcelをそっと閉じました。

萌え経済学

萌え経済学

ふるいにかける

同人誌は『ウィンビー国民的アイドル化計画実行委員会史』と同じ本文16ページ(前回はWordの設定に気づかずページ番号を1から振ってしまいましたが次は3から振ります)に1ページ1タイトルずつ収録し、表紙あわせて全20ページになる予定ですが、ざっと数えてその倍は候補に挙がったのでどうしてもふるいにかける必要がありました。ここでは次点となったタイトルをいくつか取り上げます。
余談ですが、ウィンビー(パステル)は萌えたキャラクターの頭数にも入っていません。確かに『出たな!!ツインビー』のウィンビーは可愛かったけど、ウィンビー国民的アイドル化計画実行委員会はコナミレーベルのプロジェクトだから参加しないと損くらいのノリだったと思います。ツインビーファンになったのはそれからですが、ワルモン博士の二次創作ばっかりやってたので強いて挙げればサリュート

ペンタドラゴン

ゲームボーイの任意スクロールシューティングゲーム。主人公の竜少女サラ・ウェザースに人気があり、スーパーファミコンで続編のアクションRPG『トリネア』も発売されました。アーマー少女なので冒頭で取り上げた電2さんにもリクエストしてみましたが、だったら自分で描けばいいじゃないか。過去に一度『とぅえんてぃ~ぽりふぉにっくまじっく』のジャケットに描いたことはあるんですが。
このゲーム、雑誌Theスーパーファミコンの読者プレゼントで当たったものだったんです。当時わが家にはゲームボーイがなかったので、ゲームボーイを買ってもらうきっかけになったという。そう、まだスーパーゲームボーイが発売されてなかったんですね。スーパーゲームボーイがあれば、また人生変わっていたかもしれません。スクロールの画面ブレがすごくてゲームの方はクリアできてないので、思い入れでは今一歩かなと。

怪奇警察サイポリス

上山道郎先生のデビュー作。コロコロコミックで最後にハマってコミック全巻読んだマンガ。拙作『みこたん~巫女と戦車と滝川と~』はサイポリスと、アリスソフトの『戦巫女 -Vestal virgin-』(初めて買ったPCギャルゲー)の影響が強く、神和住京子はおそらく萌えを意識した最初のキャラクターだったのではないかと。巫女さん自体一時期ブームでしたし巫女枠あってもいいとは思うんですが。
www.mangaz.com

クロス・ロマンス 恋と麻雀と花札

PS/SSで発売された日本物産の美少女麻雀。『咲 -Saki-』のような高校生雀士の大会と、選手との恋愛アドベンチャー。当時流行った豪華声優陣がウリ。PSとしては珍しくPCで開くと壁紙などのデータが入っており、そこには開発が一時中断した関係で雑誌発表時にはあったいくつかのモードが未収録になってしまったと書かれたテキストファイルが。またPS版はクリアセーブデータを記録する手順が難解というバグも。春休みに札幌で買ったとき、ヨドバシカメラになかったのでツクモで買ったのかな?隠しキャラも含めて全キャラそれなりに好印象だったので、今となっては逆にこの1キャラクターに萌えた!という印象が薄い。

メイドさんしぃし~

ライブドア事件で話題になった、当時ライブドア傘下だったLe.Chocolatのエロゲ。原画のYUKIRIN(優希燐)氏は当時、商業・同人でしぃし~モノを連発していた。耳の裏を洗ってなくて臭いと言われた那智シィルというキャラクターに入れ込んでいたが、モノがモノだけに抜きゲであって萌えではないだろうということで却下。同様に、好きな原画家だったけど次点になったものとしては皇裕介の『催眠学園』やさえき北都の『ぼくのむしかご』など。同人誌を全年齢向けにしたい意向もあり、抜きゲは全般的に扱いづらい。
なお、秋葉原のマックスロードがなくなってワゴンセールをあさるのをやめて、D-Dreamで低価格エロゲをダウンロードするようになった頃からものすごい数(概算で過去200本、年平均10本)を遊んできたため、そこからよかったキャラクターをピックアップしてたらキリがないという事情もある。北海道だから、おおたたけし先生の『SYOKUSYULIEN ー淫獄の大地ー』とか取り上げたいとは思いますけど…大泉洋出るし…

魔法少女イスカ

OVAからハマったエロゲ。Black Lilithは第1作の『メイド惨劇館 ~メス犬輪姦~』からずっと知ってただけに、よもや対魔忍がここまで流行るとは思いませんでした。イスカはSASAYUKi氏のキャラクターデザインが秀逸で、ちょうど銀河お嬢様伝説ユナやトリガーハートエグゼリカが好きな私のツボを突いてきたような感じなのと、まじめなキャラクターでどことなく理解できない感情を持っているところがエグゼリカに似た印象です。そこらへんひっくめてユナとエグゼリカに思いを託すということで次点です。

エレメントハンター

Eテレで放送された日韓合作アニメ。スタッフは原案:伊藤和典、シリーズ構成:荒川稔久ほか。元素消失という世界観のエデュテイメント。放送開始当初は先行き不安でしたが話が進むにつれキャラクターの魅力に惹かれていった視聴者も多かったのではないでしょうか?私は飛び飛びで観てたので結末がどうなったのかちゃんと知らないのですが、ストーリーの鍵を握る少女アリー・コナリーには、テレビで萌えたというよりも後日読んだVジャンプのコミカライズ(単行本全2巻)で萌えたという印象が強いです。リアルタイムに描いたイラストは後半に登場したモブキャラの李銀姫だったりして、いつ頃アリーに首ったけになったかというとテレビかマンガか悩んでしまうところなんですよね。

収録予定キャラクター

ここでは履歴書というコンセプトに沿って発売日順でソートしました。同人誌ではいつ頃そのキャラクターと出会って萌えたかが焦点になるので、『穢翼のユースティア』を巻末にするなど若干の入れ替えを行う予定です。
なお『セイバーマリオネットJ』と『ガールズ&パンツァー』はキャラクター初登場話の放送日、『ジンキ ―人機―』は単行本第1巻の発売日としましたが、いずれもその後ゲーム化されています。念のため『JINKI EXTEND Re:VISION』に津崎 青葉が登場していたかどうか確認しましたが、どうしても『傘と少女』が外せないので同人誌全体をゲームのキャラクターで統一することはやめにしました。

同人誌とウェブ展開

同人誌はオールカラーのA5判中綴じ本になる予定です。『ウィンビー国民的アイドル化計画実行委員会史』は本文モノクロだったので普通のコピー用紙でしたが、髪色とかカラーじゃないと伝わらないので両面印刷用の少しいい紙を用意しました。表紙がいつもの光沢紙だと表2、表3は無地ですが、そこに目次やコメントなどを入れるとなると表紙の印刷紙をどうするかはまた考えないといけませんね。
なお紙幅の都合上、同人誌はイラスト中心の内容になり、各キャラクターへの思いは本ブログや特設サイトにまとめることになると思います。

発行予定時期

現状では、来年1/4の超やわらか大作戦!6(ゲームトレジャー2.5)で出したいと考えていますが、前述の通り自分の画力に対して描かなきゃいけないキャラクター数があまりにも多いため、例えばゲームトレジャー2.5では準備号を出してゲームトレジャー3で完成版を出すとか、最初から上記リストを付けた上で分冊化するとか、いっきに全部描く必要もないのかなあと思っています。まずはできるところから進めて、構想だけで終わってしまわないようにしたいところです。